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T大学博士課程のOさんが、小学校5年生の娘さんがPS&Uで初めて遊んだときのようすを記述してくださいました。

娘は小5で、道具カードの単語は読める、PSカードの文もいくつかの単語(neighborとか)の意味を尋ねれば理解出来る、PUSカードは分からい単語が多くて分からない、と言うようなレベルです。

 

どんなふうに遊ぶのかなと思って見ていたら、なんだか楽しそうに、アイテムカードとPSカードを全部広げて、どんどん組合せて、設定を自分で決めて話を作っていました。彼女のレベル的に英語で文を作ることはできないのですが、PSの状況を一生懸命理解して、「これはね、ママ(鍵をなくして家に入れない)」とか、PSカードが誰の状況か設定してアイテムを選んでいるふうでした。

 

I am at an important meeting, but I am very , very sleepy.のカードを「政治家」と言ってバナナ&お人形のカードと組み合わせ「まず血糖値を上げつつ、AIのロボットでずっと眠らないようにしゃべりかけてもらう。」

 

My neighbor always asks me where I am going. I hate it.のカードに「〇〇さん」と近所のおばちゃんの名前を言って、その下に、water & ribbonのカードを置いて、「あんまりうるさいから水をかける。それでも直らない場合はリボンをほどいて口のまわりにまいて黙ってもらう。」

 

My cat always hides my socks. What can I do? には「ショーン」(実家の犬)と言って塩コショウと警察のカードをセットして「いつも靴下にたっぷりの塩コショウをかけておいて口に入れたらペッとなるようにする。それでもだめなら警官を呼んで警棒で威嚇してもらう。」

 

ちゃんと道具カードの2つを使い切るように物語をつくっているようでした。一人で突っ込みながらずっと喋って、楽しそうでした。私も近くにいて一緒に考えつつ、聞いていてとっても楽しかったです。今日は一人で遊ぶのを私が見守ったのですが、放っておくとまた違う遊び方するのかも、と思いました。

S大学のW先生が「コミュニケーション・シラバス」に関する授業の一環としてご活用くださいました。以下は、英語教育を学ぶ学生さんたちの感想です。

・Problem Unsolving で他 2 組のやり取りを見て、反論をする上での着眼点や発想がとても参考になった。自分はあの時ああしておけば良かったというのが終わってから沢山出てきたため、いきなりあの場で様々な反論が出来ていた瞬発力は見習いたいと感じた。

・Problem Unsolving の時、相手と同じ立場に立った上でプラスアルファの主張をするという方法が面白く、参考になった。

・即興でのコミュニケーションが素晴らしかった。本当のコミュニケーションらしい適度な間が、現実感があってよかった。授業では、このような体験を生徒ができるように、決まりきった文を読ますだけにならないようにしたい。

・私が学んできたコミュニケーション活動は、文法を予め勉強たから使ってみようというものでした。 しかし、problem Unsolving のように先に活動をしてみて、「言いたいけど言えない」というも どかしい気持ちを通してから、言語を学ぶという活動がすごく面白いなと感じました。このもどかし い気持ちを通すことによって、「言えなかったことが言えるようになるにはどうすればいいのだろ う?」と主体的に考えることができそうだなと思いました。

・今回の problem Unsolving において、英語で相手を言い負かしたいと思ってもなかなか英語が出てこないといった場面を見ていて、コミュニケーションにおける「英語の出てこないもどかしさ」を感じ、こういった葛藤が英語学習のきっかけとなるのではないかと思った。現在、学校教育で行われているような形式的なコミュニケーションとは違う、いわば実用的なコミュニケーションの実態を知ることができて非常に印象に残った。

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